住まいノート

2018年竣工を目指し有名建築家と傾斜地に建つ平屋住宅を設計中。家づくりの失敗談やアイデアなどを掲載。

買う前に確認すべき土地購入に関わる8つの費用

土地購入にどれぐらいお金が必要なの?

土地購入にかかる費用って良く分からないですよね。しかも業界の慣例だったり、法律上決められていたり素人に分からない事が多くあります。僕も色々と調べて購入したので、参考になればと思い土地購入にかかる費用をまとめてみました。

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売買契約時に必要なお金

土地代金

当然、土地代金は必要ですよね。でも減額可能という認識が希薄な人もいるのではないでしょうか?値引き交渉は家電量販店等でありがちな

「2万円まけてよ」

店員 「今ならサービス期間中ですので8千円までなら、、、」

「そこをなんとか。1万円値引きされたら買うからさ。」

みたいな面倒くさい交渉ではありません。基本的に買主が購入希望額を提示して売主が売る気になるかどうかの一発勝負。ですから極端な話1千万円で売り出し中の土地に対して500万円で購入申込みしてもOKです。(まあ交渉決裂だと思いますが、、)

 

ちなみに僕の場合は仲介業者経由で値引き可能額を確認してから購入希望額を提示しました。そういう意味では交渉はありますが、仲介業者経由の情報のやりとりなのでバチバチした交渉にはなりにくいと思います。

 

土地代金の注意点としては購入申込み時に手付金として購入金額の10%程度を前金として支払うのが業界としての慣例です。欲しい土地を見つけた時にすぐ申し込める様にある程度の現金を用意しておきましょう

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仲介手数料

宅地建物取引業法で仲介手数料の上限額が設定されています。あくまで上限額なんですが、仲介業者の当然の権利の様に扱われてますね。

購入額の3% + 6万円 × 消費税

ネット上では売主側と同じ仲介業者に依頼したら値下げ交渉できたなどの情報もあります。しかし個人的には数千万円もかかる取引に専門業者が1社というのはなんか不安です。一応仲介業者2社の相互監視が出来る公正な状態にしておきたいですね。

 

所有権移転登記費用

あまり意識されない費用ですが、意外とコストがかかるクセ者です。しかもほとんどが税金なので価格交渉の余地がありません。土地の価値等によっても異なりますが数十万円を覚悟しておいてください。詳しくは下記計算式で計算出来ます。

所有権移転登記費用 = 固定資産税評価額 × 15/1000

平成31年4月1日以降は税率 = 20/1000

司法書士手数料 = 5万円前後

 

固定資産税(日割)

一月一日時点の所有者が固定資産税(年額)を納めているので、売主と買主とで公平に負担する必要があります。そのため、引渡し日を基点とした日割額が請求されます。大体数万円でしょうか?税額は調べれば分かるので日割してみましょう。

固定資産税 ÷ 365 × 引渡し後からの日数

 

その他気をつける費用

土地が格安でもその後に費用がかかったら意味無いですよね。追加になりそうな費用を挙げておくので、該当しないか確認して下さい。

 

地盤調査費用

土地購入の際、地盤はかなり気になるところです。地盤の良し悪しによって建築コストも100万単位で変わってきますからね。下記のサイトで周辺の結果を確認できるので、ある程度の地盤を知る事は可能です。

しかし正確に知りたければ地盤調査をした方が良いでしょう。ちなみに私は購入申込前に売主に許可を取り調査しました。調査費用は5万円程度だと思います。

 

整地費用

場合によっては擁壁補修などの追加工事が必要な土地があります。土地購入時ってこの土地で良いのかな?とか色々不安になるものなんですよね。その上、大きな不確定要素があると的確な判断がしづらくなります。大規模な工事が必要そうであれば、工事費用の見積りをしてから購入申込みするのが無難ではないでしょうか?見積りとるだけならタダですしね。

 

ライフライン

パッと見て良く分からないのがガス・水道の類。特に日本の下水道の普及率は78.3%なので下水道が使えない土地はまだまだ存在しています。下水道が引かれている地域でも下水道に接続出来ない場合もあります。ちなみにウチは高低差により下水道を利用できない土地でした。不動産屋は敷地前まで引かれているかまで教えてくれますが、敷地内の対処については自己責任で確認しましょう

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不動産取得税

契約後だいぶ経って忘れた頃にやってきます。3年以内に住宅を新築する場合、軽減措置が可能なので必ず申請しましょう。状況により異なりますが、敷地が200平米以下であればかなりの額が軽減できるはずです。

不動産取得税 = 固定資産税評価額 × 4%

※平成30年3月31日までは税率が異なります(税率4% → 3%、固定資産税評価額→半分)

 

まとめ

いかがですか?土地代金以外にも色々な費用がある事が分かったかと思います。ただ付帯費用も土地の購入額に左右されるモノが多くあります。つまり購入金額を抑える事が、コスト削減には最善なんですネ!

 

ここまで長いこと読んで貰ったのに凄い当たり前すぎる結論でゴメンナサイ。