住まいノート

2018年竣工を目指し有名建築家と傾斜地に建つ平屋住宅を設計中。家づくりの失敗談やアイデアなどを掲載。

斜面崩壊を阻止せよ!平屋建築の基礎工事事例

ウチの平屋の肝でもある、崖地の造成工事が完了しました。面白いほど変わっていったので、過去画像からさかのぼって説明したいと思います。訳あって斜面を削る工事を行いましたが、詳しい理由は前回記事に記載していますので興味があればそちらもご覧ください。

木で覆われた着工前の土地

まずは初めて土地を見に行った時の写真を見てもらいましょう。斜面と言うと普通は見晴らしの良い土地を想像してしまいますが

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何だコレ!?見晴しという前に、その先に何があるかすら分からない(笑)

色々な木が植えてあり鬱蒼とした森みたいになってました。素敵な斜面建築には程遠い姿ですね。木が多過ぎて日当たりも相当悪くなっています。

 

下から見ると危険な崖でしかない

そして下から見上げた写真がこちらです。

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「家、どこ?」って感じですね。多分、真ん中の大きな木の後ろに家があるはず。この崖の木々が下の家の日当たりを完全に遮っているのが分かります。日照問題だけであれば良いですが、崖崩れや落石、木々の倒木など様々なトラブルが考えられます。そんなことで隣人に迷惑かけたくないですよね?じゃあ問題を解決するには重機の入れる今しかありません

 

住宅解体工事、整地をした土地

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最初の写真とほぼ同じ位置から撮影した写真です。整地して印象が全く違ってきましたね。そして、ようやく空が見えるようになりました(笑)

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今度は崖側から撮影。カメラの性能上、敷地全部を撮影できていません。それでも十分敷地が広いのがお分かり頂けるのではないでしょうか?このあと、斜面を削るので平地の面積は狭くなるんですけどね。

 

崖地造成したら絶景だった

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そして、こちらが基礎部分を掘削した直近の写真。

アレ!?かなり狭くなった?

崖地を削ったので当然かもしれませんが、かなり狭くなった印象。

あと地盤調査の結果、安定地盤に到達する為に70cm以上掘ってます。また右奥は市の基準に従い深い基礎を作る必要があり、かなり掘らされました。斜面の基礎工事では役所も少し厳し条件を押し付けることがあります。当初計画よりもコストアップするリスクもはらんでいる事を注意してください。

 

地すべりしない安全な傾斜角度とは?

そして今回のメインイベント!気になる斜面です。キレイに一定の角度で削れました。傾斜角30度に削ったはずですが

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まだ結構急じゃね?

ウチの子、ウッカリ転げ落ちないか心配だよ(汗)しかも転げ落ちた先が2m以上高低差のある擁壁というトラップ。みなさん、斜面を安息角に削る際は削った先の状態にも気を付けましょうね。

ってか、そもそも安全確保が必要な庭ってどーよ?

 

グランドカバー植物による緑化が必要

それにしても草1本生えない地面って凄く味気ないですね。今後、斜面の有効活用については植栽による緑化がキーポイントになってきそうです。さてこの崖地どう変わっていくか乞うご期待。