住まいノート

2018年竣工を目指し有名建築家と傾斜地に建つ平屋住宅を設計中。家づくりの失敗談やアイデアなどを掲載。

建築家が考え抜いた設計プラン!中庭付き平屋の間取り

要望ヒアリングから待つ事3ヵ月。遂にファーストプランができました。一部、驚きのある提案もありましたが、スッと納得できたのでOKしちゃいました。

設計プランと間取りの解説

建築家からは1/100サイズの模型と簡単な平面図、そして予算計画書が提出されました。模型をメインに建築家の説明を要約していきますね。実際はブログには収まりきらないぐらいの熱い想いを説明されましたが、僕の記憶力と理解力の限界を超えていたので割愛します(笑)

 

コンセプトは斜面に連続する平屋

当初からの計画通り斜面を削り、斜面から連続した平屋になりました。庭に向けて大開口の窓とウッドデッキを展開しているので、室内と室外の境界があいまいで自然に溶け込む風貌になっています。また家全体を黒色で統一したことにより、非常にシャープで和モダンな印象です。ちなみに外壁材は焼杉の予定。そして下水道との高低差が課題だった排水問題ですが、階段4段分床の高さを上げて、どうにか下水道に接続しています。

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ベンチにもなるウッドデッキ(縁側)

家の玄関口ともなる斜面に繋がるウッドデッキ。床の高さを上げた影響もあり階段状になってます。階段の傾斜と庭の傾斜が合わさり内外の一体感を形成しています。

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このウッドデッキをベンチにして休憩するだけでも非常に気持ち良さそうですね。

 

京都の町家を彷彿させる『コの字』中庭

斜面に向けて開放的な家になるものと漠然と思ってたら、まさかの内側に閉じる中庭プラン。確かにドーンと大きく庭を切り取るよりは、こうやって中庭で区切った方が庭の雰囲気も変わって色々と楽しめますね。

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また中庭の木漏れ日が左側に見えるリビングに降り注ぐ想定。そして中庭に面する縁側はまるで京都の町家!夏は中庭に打水でもしたら気持ち良さそうですネ!

 

旅館の個室風呂を思わせる半露天風呂

妻の露天風呂要望を見事に満たした、中庭・縁側に開いた半露天風呂。今のところ、浴槽は木製で窓は全て透明ガラスにする予定です。どこの高級旅館だよ!?って感じですね。

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水回り部分を開放的にしたお陰で、一般的な住宅にありがちな水回りのジメジメ感が全く無いのがイイよね。あと、ウ○コの臭いも部屋までこないしね(笑)

 

収納力抜群の半地下!仕上げはDIYで

スキップフロアで床の高さを無理矢理上げた影響でLDKの下に地下空間が出来ました。写真は家の断面図です。一戸建てって色々とモノが必要になるんですよね。収納が増えるのは非常にありがたいです。

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予算がないので壁面や床の仕上げはそのままで、あとはDIYで僕が頑張るしかなさそう。今後の課題であり、本田圭佑的に言えば伸びしろばっかりです。

 

設計プランの気になる点、デメリット

と素敵なことばかり書いてますが、少し気になる点もあります。

高齢者や赤ちゃん向きではないスキップフロア

折角の平屋プランなのに、家の内外に階段が沢山あります。老後に優しい平屋としてのメリットは皆無ですね。また赤ちゃんの転落・落下防止も気になるところ。それと掃除機の移動が面倒くさそうですし、ルンバなんて絶対は動かないでしょうね。

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スキップフロアは居る場所によって見える景色が全然違うらしいです。コレは設計図では確認できないので出来上がってみてのお楽しみですね。ちなみに奥に見えるのが、リビング越しに見える中庭。模型と分かっててもウットリします。

 

室外にある!?濡れ縁の廊下

中庭の廊下ですが、窓も壁も無い全くの室外です。つまり風呂に行くにも、トイレに行くにも、寝室に行くにも1回外に出ないといけない間取りな訳です。冬はどんだけ寒いンだ?って不安はありますが風情のある古き良き日本旅館と思って利用しようと思います。

 

注文住宅の実施設計を依頼

プレゼン内容に不満が無かったので、実施設計料の一部をお支払いして実施設計に進んでもらいます。模型を見てると出来上がった気分になりますが、先はまだ長い。少なく見積もってもあと設計に半年、施工に半年。ここから1年以上の長い道のりはまだ始まったばかりです。