住まいノート

2018年竣工を目指し有名建築家と傾斜地に建つ平屋住宅を設計中。家づくりの失敗談やアイデアなどを掲載。

注文住宅の間取りで失敗する原因、それは子供部屋かもしれない

子育てを終えた老夫婦って素敵な家を建てますよね。お金があり資金に余裕があるからだ。という見方も出来ますが、僕は他の要因がある気がします。それは子供部屋がの存在。つまり子供部屋が無い事で家のコンセプトがまとまり、生活動線はシンプルに整理されるのではないでしょうか?逆に言うと子供部屋って家の全体感を崩しかねない危険な存在なのではないでしょうか?少し子供部屋について考えてみましょう。

子供部屋の役割

そもそも何故、子供部屋が必要なのでしょうか?1番最初に思い浮かぶのは勉強に集中する為という理由ですね。あとは収納スペースとしての目的もありそうです。確かに勉強道具とか、おもちゃとかが共有スペースに散乱しても嫌ですよね。最後に思いつくのはに子供に居場所を提供することでしょうか?いつも親の目の届く場所ばかりっていうのも息が詰まるものです。自分の子供時代を振り返ってみても勉強をサボってもバレない環境っていうのも必要ですよね。

 

子供部屋が抱える問題点・デメリット

家のレイアウト設計が悪くなる

子供部屋は勉強に集中するために、できるだけ隔離された部屋になっています。そんな隔離された部屋が1つないし2つあったら家全体が分断されますよね。そうすると視線の抜けも、風の流れも、生活動線も悪くなります。また子供部屋にスペースをとられたせいで、ウッドデッキや書斎など実現したかったアイデアを泣く泣く諦めることにもなりかねません。

 

子供部屋がいくつ必要か分からない

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もし子供部屋を作るとしたら何部屋必要なのでしょうか?若くして家を建てる人は子供を何人授るかまだ分かりません。また子供を授かりたくても不妊症で悩まれてる方も多くいます。家族計画って上手くいかないものなんですね。最初から「子供は2人欲しいから子供部屋を2つ作っておこう」と子供部屋を作るのって何か違う気がするのですが皆さんはどう思いますか?

 

利用期間が短かすぎる

我が家もそうですが小学校の低学年って寂しくてリビングで宿題したがります。また幼いと1人でいても集中出来ずに遊んじゃうんですよね。という事は、本当に子供部屋が必要な期間って中学生から大学生の10年間ぐらいではないでしょうか?

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そして子供が独立すると物置になっちゃうんですよね、子供部屋って。物置がたくさんある家って素敵だと思います?末永く素敵な家に住みたいと考えた時に子供部屋って邪魔な存在になってしまうのではないでしょうか?

 

子供の居場所をつくるアイデア

僕も完全に子供部屋を排除すれば良いとは思っていません。1人の人間として親と顔を合わせないプライベートな空間は必要でしょう。そこで我が家は共有の勉強スペースを設けて、ロフトや半地下に子供の居場所を作る設計にしました。正直コレが正解か分かりませんが「本気で集中したいなら図書館でも行けよ!」って割り切ってます(笑)

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まとめ

人それぞれ考え方は違うと思いますが、皆さんも1度は「当たり前に子供部屋がある」という考え方を疑って家づくりを検討してはいかがでしょうか?