珪藻土が諦められないあなたに、ローコストな施工方法
家関連の雑誌を読むと必ず出てくる言葉、珪藻土。大体、オシャレな自然素材の家として紹介されていますよね。正直、僕も珪藻土ってヤツに憧れを持った時期がありました。でも塗り壁って施工する職人の費用が高くてコストがかかるんですよね。正直、コストの問題で珪藻土を諦めた人も多いのではないでしょうか?そんな珪藻土を諦められない方に朗報です!珪藻土と同等のメリットがあり、かつビニールクロスよりもローコストな方法があります。
珪藻土
珪藻土とは
簡単に言うと珪藻という藻の殻が長い年月かけて化石となり体積した土。漢字からも想像つく通り「海藻成分の土」ってことでしょうか? 詳しい話はココでは割愛しますが、最近利用が増えてきた自然素材の壁の仕上げ材です。
メリット
珪藻土はメリットは主にこんなところでしょうか。
- 適度な湿度に調整してくれる
- 嫌な臭いを消臭してくれる
- 七輪にも利用される耐火性
- 仕上がりの陰影が素敵
特に調湿効果のアピールで「珪藻土が調湿してくるので夏はそれほど暑く感じませんでした」なんてコメントをた見ると「本当かよ!?」っとツッコミたくなりますよね?それでも夏の暑さの事を考えると騙されてても良いから珪藻土にしてみたい気分にさせられます。あと仕上がりの雰囲気の良さも魅力の1つですよね。ライトが当たった時の陰影の雰囲気がビニールクロスとは大違い。均一ではない表情に手作業の温かみを感じます。
最近では珪藻土の調湿効果を利用して、珪藻土のバスマットも発売されているようです。「どんだけ吸収するんだよ?」ってちょっと気になりますよね。お試しで珪藻土の効果を確認してみたい人には丁度良いかもしれません。
デメリット
そんな理想の建材に見える珪藻土にもデメリットがあります。しかもかなり重大な内容ですのでシッカリ確認して下さい。
- 施工のコストが高い
- 水分を吸い過ぎるとカビる
- 地震などでヒビ割れが発生する事がある
- 接着剤を混ぜるので実は完全な自然素材では無い場合がある
特にコストの面で諦めた人も多いのではないでしょうか?壁って家中にあるから1㎡当たりでは少しのコスト差でも家全体で考えるとかなりの金額差になってしまうんですよね。
それでも諦めきれない調湿効果
これだけデメリットを言われても、やっぱり珪藻土って素敵に見えちゃいますよね?一般的に「湿度が体感温度を上げる」と言われています。クソ暑い夏の事を考えると調湿効果による体感温度の違いは非常に魅力的ですよね。でもよ〜~く考えてみて下さい。調湿効果があるのは珪藻土だけでしょうか?
そもそも木造住宅であれば、床材や構造体の木材にも調湿機能があるはずです。木の調湿効果をビニールクロスなどで妨げなければ、珪藻土に拘らなくても調湿効果を得ることができるのではないでしょうか?
和紙壁紙という選択肢
そこで我が家はトイレ以外の全てに土佐和紙を貼る選択をしました。和紙と言っても壁紙として開発されたロール状になった和紙ですよ。僕はてっきり和傘作りみたいに半紙を1枚1枚貼っていくのかと思ってましたが、どうやら違うみたいです(笑)
気になる和紙を貼った時のコストですが、ビニールクロスを張る場合と同じ技術なので職人の工数は同じです(工務店によっては違う事があるらしいので注意して下さい)。あとは素材のコストですが、参考までにウチが採用した見積を公開すると
ビニールクロス:1,000円/㎡
土佐和紙:270円/㎡
和紙安っす!!
ビニールクロスって壁の仕上げ材の最安値だと思ってたらそれより圧倒的に安くて衝撃的でした。あなたの家にも自然素材かつ低コストの和紙を選択肢として考えてみてはいかがでしょうか?